モジュール交換に対応するTWSシステム”HSX”シリーズ
近年ではTWS製品の音質が飛躍的に向上し、オーディオを愛好する方々にも広く親しまれる製品が増えてまいりましたが、その一方で内蔵バッテリーの劣化や日々のワイヤレス技術のアップデートによる製品単体のライフタイムの短さは依然として改善されておらず、半年〜数年で買い替えを必要としています。本製品をはじめとするHSXシリーズでは、そうした現状を解決するアイデアとして、ワイヤレスモジュールと音響チャンバーが分離する構造のTWSを開発いたしました。ユーザーの手でモジュールの着脱が可能となったことにより、各パーツを交換して使い続ける、音響チャンバーを有線接続用イヤホンとして活用するなど、従来のTWS製品と比べてより長く、より柔軟なライフタイムを実現いたします。
また、モジュールが分離することにより、従来のTWS製品では実現が困難であった音響部分への金属筐体の採用が可能となりました。ワイヤレスの安定した接続を確保しつつ、金属筐体の優れた音響特性によってドライバーユニットの性能を最大限に発揮いたします。
Acoustuneの改良型第3世代ミリンクスドライバーをTWS初搭載
本製品の音響チャンバー「C:01」には、Acoustuneが独自開発したドライバーユニット” 改良型第3世代ミリンクスドライバー”が搭載されています。人工皮膚や手術縫合糸などに使われる、振動板素材としても非常に高い音響性能を誇るポリマーバイオマテリアル「Myrinx(ミリンクス)」を採用。ドライバー構造に最適化した10mm径のミリンクス振動板は、軽量でありながら高い強度と柔軟性を合わせ持ち、過渡特性に優れた高解像度且つ広いダイナミックレンジで音楽の再生を可能にします。
ミリンクスドライバーをTWS製品に搭載するにあたり、これまでのAcoustuneイヤホンの開発で得られた様々な知見と技術をベースに、ワイヤレスモジュールのDSPとの組み合わせやチャンバーの容積も含めて再設計。TWSに最適化された専用チューニングにより、ミリンクスドライバーの新たな可能性を引き出しています。
ANIMAとの共同開発によるワイヤレスモジュール
ワイヤレスモジュール「M:01」は、TWSイヤホンの開発で実績のあるANIMAブランドと共同で開発されました。LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックに対応しています。また、ANIMAのスマートフォン用アプリ「ANIMA Studio」に接続することで、本体設定やファームウェアアップデートを簡単に行えるだけでなく、ANIMA製品同様にAdvent Voice(操作時音声の着せ替え)機能にも対応しています。
優れた音響特性と安定した通信を両立するハイブリッドハウジング
音響チャンバー「C:01」のハウジング素材には、剛性と軽量性を両立するアルミニウムを採用しています。アルマイト処理を施したCNC切削加工の筐体は、美しい外観と滑らかなフィッティング、そしてミリンクスドライバーとの相性に優れた音響特性を実現しました。ワイヤレスモジュールには安定した通信のために樹脂筐体を採用。表面には一眼レフカメラ等でも使用されるレザートーン塗装が施され、音響チャンバーと組み合わせても違和感のない重厚感のあるデザインとなりました。また、アルミニウムと樹脂の組み合わせにより、Acoustuneが持つ金属筐体のイヤホン開発の技術を生かしつつ、TWSとしても運用しやすい軽量な本体に仕上がっています。
今後も継続的なアップグレードオプションを予定
今後のアップグレードオプションとして、新型のモジュール単体での発売も予定しています。M:01と交換できるMシリーズ(Module/有線・無線モジュール)、C:01と交換できるCシリーズ(Chamber/音響チャンバー)を展開し、ワイヤレスモジュールを交換することでファームウェアアップデートでは対応できない新たな機能を追加できる他、音響チャンバーを交換することで全く異なるサウンドをお楽しみいただけるようになります。また、音響チャンバーと組み合わせて有線イヤホンとして使用できる有線接続用モジュールの発売も予定しておりますので、複数の音響チャンバーがお手元にある場合でも、様々な環境に合わせてお使いいただけます。